こんにちはYokoです!

今回は、乾燥と素焼きについて。

粘土で成形後まずすることは「乾燥」です。その後「素焼き」「施釉」「本焼き」と進んでゆきます。
乾燥も素焼きも地味ですが手を抜くと後々影響が出てくるとても大切な工程です!

目次



乾燥

乾燥の大原則はゆっくりです。
土の種類にもよりますが、たいていは急いで乾燥させるとヒビが入ります。

日光や、風の当たらない場所でゆっくりと乾燥させましょう。

乾燥の目安としては、土の色が変わり、触ってもひんやりとした感覚がないのなら大丈夫です。
しかし、大物の場合は分厚く成形している可能性があるので、慎重に!

完全に乾燥したら素焼きをするために窯に詰めていきましょう^^


乾燥の収縮

ちなみに土が収縮することをご存知でしょうか。
成形→乾燥後
素焼き→本焼き後

でそれぞれ収縮します。

成形→本焼き後ではだいたい1.5~2割ほど収縮します。
なので成形の時は完成希望サイズの2割ほど大きく作る必要があります。

また、土の種類によって収縮率が違います。
特に磁器土の収縮率は大きく、そのため焼成中に切れ目が入ってしまうこともしばしば。



素焼き

素焼きとは、本焼き前に700〜800度くらいで焼成する工程をいいます。

何のための工程かというと、主に施釉のためです。
素焼きをすることによって作品の強度が生まれ、液状の釉薬をかけても壊れないのです。
また、素焼きは完全に水分が飛んだ状態なので、釉薬の水分を吸収して表面に釉薬が吸着します。

一般的な植木鉢は素焼きのものが多いのですが、それは余分な水分を吸収するためです。



窯詰め


素焼きの窯詰めは、結構気楽です。
なぜなら、重ねてもくっつくことがないから。

ちなみに、乾燥→素焼き後はまったく収縮しません。
これは人によって諸説あるようですが、わたしは1mmも収縮しないと教わりました(笑)
実際そのように感じています。


焼成


素焼きの焼成で最も気を付けるところは、0℃〜200℃あたりです。
どんなに乾燥させても、作品の中に残った微量の水分が抜けていくのがこの温度です。

なので、ゆっくり慎重に温度を上げていきましょう。だいたい2時間で100℃くらい温度を上げていくイメージ。
作品の大きさや厚さによってはもっと時間をかけてもいいです。

この間は窯の扉を少しだけ開けることをお勧めします。
完全に締め切ってしまうと電熱線が錆びたりしちゃうので。

200℃〜300℃あたりで扉を閉めます。
その後は1時間で100℃温度を上げていくくらいのペースで大丈夫です。

800℃になったら窯を切って、冷めたら窯出ししましょう!

素焼きの状態で作品に破損がなければ、次の工程に進むことができます^^




今回はここまで:)


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