こんにちは。Yoko です。

今回は美大の進学を決めた時の記事を書きます。

現役で陶芸作家をやっているわたし目線で、美大の必要性や当時ことをふりかえってみます。
この記事で美大に行こうか悩んでる方に少しでも参考になったらいいなと思っています:)

目次



振り返ってみて思うこと(結論)


美術を学ぶかどうか悩んでいるのならば、美術やることをおすすめする。
わたしもここでかなり悩んだんですけど、なにかを作るのって何ものにも変え難い楽しみなんですよね。
だから過去の自分に言いたいのは、「絶対楽しいからやっちゃえ」ですかね。

美術を学ぶのを決めていて、美大行くか独学か悩んでいるなら、
「作りたい作品のジャンルで決める」でいいと思う。

「こんな作品が好きだ」とか「こんな作品を作ってみたい」
という気持ちで選ぶのが大切かなと思います。

ちょっと詳しく書く↓

私について

私自身は、多摩美術大学の工芸学科陶プログラムというところで4年間陶芸を学び、現在は神戸で作品を売ってなんとか生計を立てています。

作っているものは現在は花器がメインで、たまにアートワークとしてオブジェなども制作しています。
芸術家というよりは、クラフト作家というのが一番しっくりくるかなと思います。

美大を卒業後、現在は活動しているのでクラフト作家に興味がある方にはためになる情報を発信していけるかなと思っています。


なんでアート?


そもそもなぜ美大という選択肢があったかというと、ファッションやデザインに興味があったことが始まりだと思います。

ぼんやりと、「芸術家になる」というのが幼い時からの夢だったのもあります。
絵がうまかったわけでも、もの作りに没頭しているわけでもなかったのですが幼いながらに芸術家は自由で楽しいに違いないと考えていました。

幼稚園?小学生?の時書いたみたい



美大進学への意識が強く出始めたのは高校の頃のことで、フィンランドの代表的なブランドのマリメッコと出会った時からでした。独創的な色彩構成や大胆なモチーフの使い方にこんな世界があるんだ!と強く感動しました。

あと、当時放送していた『美の巨人たち』というテレビ番組の存在も大きかったです。

時代を超えて愛される作品をつくる作家に憧れました。



美大の必要性



上記でも書いたのですが、
今の時代別に美大に行かずとも作家にはなれるのでは?という疑問があると思います。

その疑問に対して、実際に美大で勉強した自身の見解なのですが、

それは学科によるんじゃないかなと思います

大学は教授がつきっきりで指導することはありません。
どこの学科もそうだとは思うんですが、基本的な技法を指導したら課題が提出されて個人で取り組みます。
また、質問しても明確な答えが帰ってくることはないです。
それぞれの創造の独創性が必要だからです。

基本的には、講評時に完成した作品をみて評価、アドバイスといった流れなのです。
なので極端な話、大学でなくとも作家になるのは可能だと思います。

しかし、
私の在籍していた工芸学科は、独創的な創造の前に技術の習得が必須でした。
(これに関しては、工芸に限らず、デザイン、特殊な素材を扱う学科すべてに当てはまるかな)

金属、ガラス、陶芸など独学では限界があるので、大学あるいは産地や教室へ行くのが一般的と思います。
この時にどちらを選択するかは
作りたい作品のジャンルで決める

陶芸での例ですが、
・「薪窯で焼いたような伝統の食器が好き!」→産地にいって弟子入り、産地で学べる学校、薪窯のある陶芸教室
・「自由で創造性のあるものを作りたい」→美大、好きな作風の教室

のように、それぞれの作りたい作品や、自分の好みのジャンルを理解した方が、やりたいこととのギャップに苦しむことはないと思います。

余談ですが、実際大学を卒業して2年間美濃地方で学んだのですが、私個人としてはあまりしっくり来ませんでした。(大学卒業時は自分のやりたいことがよく分かってなかった)
実際に行ってみて、わたしがやりたいのは産地とは少し違うかなと改めてわかった良い体験でした。

ガス窯

因みに、わたしが行っていた多摩美術大学は全国でも一二を争うくらい窯が多いし大きかったです!
大きな作品を作りたい人にはおすすめですよ。



最後に

今から美大を受験しようか悩んでいる人に少しでも参考になればいいと思います。
また大学のことや、作家として生きていくことについて記事を書きたいと思います。

ではまた:)




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