!ネタバレありです!

この作品はネタバレとかみないで純粋な気持ちで見てほしい。
そして私と同じような気持ちになってほしいです!

目次



あらすじ


1995年公開の映画(私の生まれた年)
ブラピ、モーガンフリーマンの豪華なダブル主人公です。
“引退を控えたベテラン刑事のモーガンフリーマンが新米刑事のブラピと共に「七つの大罪」に絡めた連続殺人事件に挑む。”
ジャンル的にはサスペンススリラーという感じです。



この映画のヤバいところ


まず最初に、この映画はめっちゃ面白いです!

愉快な作品では決してないですが、ストーリーの構成、登場人物の人間ドラマ、サスペンス・ミステリとしての展開、どれをとっても面白い!
新米警官は妻のトレイシーとたくさんの犬たちと暮らして、そこにベテラン刑事を食事に招待するシーンもほっこりして良いです。

確かに面白いのですが、途中まではよくあるサスペンス映画と変わらない。ちょっとグロテスクで犯人の異常性も感じるけど、これで終われば世にたくさんあるサスペンス映画に埋もれてしまう。(この映画は犯人の犯行手口が結構グロいので苦手な方は見れないかもです。)

しかし、この映画が他のサスペンス映画と違う要素はラストにあるんです!


完膚なきまでのバットエンド


この映画はバットエンドです!
まじでびっくりするほどのバットエンドです。

中盤まではよくあるサスペンス映画なのですが、ラスト付近に突如登場した犯人(ケビンスペイシー)によって超不穏な空気になり、怒涛の展開でまさかのラストになります。

犯人は7つの大罪に絡めて殺人をします。(肥満の男をGLUTTONY‘暴食’に見立てて殺害したり、弁護士をGREED‘強欲’に見立てて殺害したり)ここもサスペンス映画として完成度高い。

残るところENVY(嫉妬)とWRATH(憤怒)が残る中、犯人は刑事二人を荒野に呼び出す。そこにあった箱の中には新米刑事の妻とレイシーの生首があった(写ってはいません)
これを知った時のブラピの演技があまりにも辛い、名演技ですよ…。

犯人は幸せな生活をしている新米刑事に“嫉妬”し、妻を殺害された新米刑事は“憤怒”する。
新米刑事が“憤怒”に囚われることを犯人は望んでいた訳です。
犯人の目的は7つの大罪を完成させることだと気づいたベテラン刑事は、新米刑事を落ち着かせようとするのですが、結局新米刑事は犯人を撃ってしまいます。


語る



結局犯人の目論みは成功し、犯行動機や七つの大罪にこだわった本当の理由は誰にも分からずじまいです。
こんな胸糞ある?!

愛する妻を失い、結局犯人の目論みは達成され、その理由すらわからない。
ここまで負けを感じるバットエンドなかなかないですよ。

私的は、本来バットエンドは本当に嫌いなんですよね。でも、ここまで心をボコボコにされた映画はないんですよ。
ミステリが好きな人ならわかると思うんですけど、ミステリの醍醐味ってラストのどんでん返しにありますよね。その切り口から見たセブンは完璧などんでん返しな訳です。前半の乾いた淡々とした展開から最後の盛り返しの勢いとか、ぶっちゃけ私が好きなミステリ小説のような流れなんですよ。
それにプラスでブラピとモーガンフリーマンの演技がピタッとハマって最高なんです。

ラストの衝撃でこの映画はここまでビックタイトルになったんだろうなあ。

この映画は私の心をボコボコにしたし、映画って面白いと改めて思わせてくれた怪作です。



ではまた:)

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