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大きな船が好き。


わたしは大きな船が好きだ。

船の種類は関係なく、客船でもカーフェリーでもいい。
でかければでかいほど私のテンションも高くなる。

神戸港にはたまに世界で上から数えた方が早いような大きな船がやってきて、それに合わせてどこかの学校のブラスバンド部の生徒が演奏する。

一度クイーンエリザベス号が神戸港に来た。
それは近くで見るとひとつの大きな建物のようで、端から端が見えないほど大きかった。
それが海の上に浮かんでいるのがどうしても信じられないくらいだった。

その巨体のなかには、数えきれない客室があって、レストランがあって、プールがあって、カジノがあって、お店があるのだ。
それらがすべてぎゅっと詰め込まれて、海の上に浮かんでいる。
ひとつの街が海を渡っているみたいだと思った。

海の上で寝て、海の上でご飯を食べる。極めつけは海の上でプールに入る。水の上で水に入るのだ。
こんなよくわからない贅沢が、クイーンエリザベス号では行われている。

私のなかで豪華客船はこの世で最も贅沢な象徴なのである。



豪華じゃなくても、すきだ。


たとえばジャンボフェリー。


神戸港から出ている客船で去年小豆島からの帰りに初めて乗った。

割りと気軽に乗れてしまうフェリーだが侮っては行けない。
中にはゲームセンターも売店も食堂もある。

しかも船内の意匠もこっていて、歩き回るだけでも楽しい。
自由席にはボックス席やリクライニングシートがある。

これを片道1,990円で満喫できる。

深夜にも運行していて、デッキに出ると真っ暗な海と船の上に並んだ車を見れる。



やっぱり、小さくても好きだ。


小さい船もたまに乗るといいもんだ。

神戸ベイクルーズの【ロイヤルプリンス】にたまに乗る。
神戸港をぐるっと回って1,400円

アトリエから徒歩10分くらいで行けちゃう。
制作に疲れた時とかとにかく疲れた時とかに乗る。

本当は言いたくないけど、ロイヤルプリンスのデッキには観光の人が溢れていてゆっくり海をみることができない。
そこで船内に入るとびっくりするくらい人がいないのだ。

ほぼ貸切状態でゆっくり窓から海を見れる。

1,400円で船を貸切気分で味わえる。


乗れなくてもいい。

もういっそ乗れなくても好きだ。

荷物を運ぶためのでっかい貨物船。そういう船には特徴がある。荷物を乗せるために背中の部分が平たく広い。
船自体カラフルで更にカラフルなコンテナが上に乗ってたりもするのだ。

そんな船を見たときはちょっと遠くから写真を撮る。


どんな角度でも映える最高の被写体である。


船は、人やベッドやプールや車や荷物を乗せて海を渡る。

いつかわたしも船でどこかに運ばれたい。
いつか豪華客船に乗って世界一周…したい…

おわり

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