先日、新しい作品が完成しました!
個人的に理想に近い完成度だったので、作品ができるまでのおおまかな工程を載せます。

目次



スケッチ


まずはスケッチです。人に見せる気が全く無かったので本当に汚い。
落書きをたくさん描いて、これいいなってところを組み合わせてます。

“全体的に落ち着いていてるけど、可愛い”“上品かわいい”を目指します^^

大体決まった(下)
釉薬も決めた


最近は何回でも書き直せるし、色も変え放題なのでiPadでスケッチしています。
ちなみにAdobe frescoを使用してます(無料)



成形


粘土で実際に形を作ります。成形の時は実物大のスケッチと型紙を用意します。

粘土は岐阜県多治見市のカネ利陶料さんでいつも購入しています。(ラインで注文できるので便利)
みずなみ土という成形しやすい粘土と、よく焼き締まる粘土を自分でブレンドしています。

写真は、まだ細かいところは整えてないですが大体の形は完成です。

タタラといって板状の粘土を組み合わせる技法で作りました。



素焼き


素焼きは、完全に乾燥した作品を700〜800度ほどで焼きます。
ここで乾燥不足だと水蒸気爆発して木っ端微塵になります。

素焼きをすると粘土の水分が蒸発してカラカラの状態になります。
これにより釉薬の水分を吸い取って釉薬が素焼きの表面に付着しやすくなります。



釉がけ


コンプレッサーで釉薬を塗布してます。
釉薬は全て液状ですが、素焼きの作品に水分を吸い取られて写真のように粉っぽい表面になります。

前面に釉薬①をかけてから重ねて上部に釉薬②を塗布しました。

釉薬は焼成前と焼成後では全く色や質感が変わるので“どれくらい釉薬をかけるか”は全て経験と感覚です。
基本はハガキ一枚分と言われていますが、この釉薬は厚塗りの方が綺麗に発色するので分厚め(感覚)に塗布してます。



窯詰め


窯詰めをしていきます。
本焼きの窯詰めは素焼きと違い、釉薬がくっつくので作品同士が触れ合ってはいけません。
緊張の窯詰めです…


釉薬によっては焼成温度が変わることもありますが、大体は1230度まで温度を上げて30分キープします。



完成!

垂れてしまったが、後で削る



概ね予定通りの作品ができました!
この後、金彩をするか悩んでいるのですが、この状態でも可愛いので写真いっぱい撮りました。




ではまた:)






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