私が現在のように陶芸作品を販売して生計を立てるようになったプロセスを書きたいと思います。
学生時代は“商品(買ってもらうため)の作品”ではなく“表現としてのオブジェ”のようなものを作っていました。
なぜ“表現としてのオブジェ”から“商品としての作品”に移行したのか。どんな思いでそうなったのか書きます。
目次
私が書く意味
私はまだまだ成長段階だし人に何かを教えれる立場ではないのですが、むしろ今の状態をしっかり記録しておくことに意味があるのではないかと考えました。なぜなら、上には上がいるからです。
“月に100万円稼ぐハンドメイド作家”や“ギャラリーで数十万の作品が完売”の作家さんはいますが、世の中には作品販売を最近始めた人の方が圧倒的に多いと思います。
最近始めた人をLv.1〜10だとして、いきなりLv.100の人の記事を読んでも、あまり参考になりませんよね。だったらLv.20〜50くらいの人間の記事を読んだ方が、分かりやすいし「自分にもできるじゃん!」と思えるはずです。
自称Lv.30くらいの私の成長記録として楽しんでもらうのと、
まだLv.1〜30くらいの方に勇気を与える記事を発信していきたいと思ってます^^
アートからクラフト、ハンドメイドへ
大学では様々な授業がありましたが基本的にはオブジェが多かったです。
やっていることは「素材を陶に限定した彫刻」といっても差し支えないと思います。私も使用用途のない表現としてのオブジェを制作していました。
ここで、「課題を様々な視点で解釈する訓練」や「自分の表現の方向性」や「陶芸の基礎技術」を身につけれたと思います。
様々な課題のなかで、教授にツッコまれることも褒められることもありました。
今振り返ってみると「どれだけ真剣に課題に取り組んでいるか」「作品のクオリティ」「課題の解釈」などしっかりした評価基準があって、結果的に自信をつけれた大学時代だったと思います^^


下の写真は卒業制作の高さ1m以上の花器です。花器と言いつつもこの形が好きで作ったオブジェですね。
形は現在の作品にそのまま引き継がれています。

大学を卒業後は、岐阜県にある陶芸の学校に行きました。そこにはもう少し陶芸の勉強がしたかったのと、今まで全然してこなかった釉薬の研究のために、大学院の代わりのような感覚で行きました。
この学校では、作品を否定されることが度々あって、かなりモチベーションが下がる出来事もあました。(もちろんこの学校がぴったり合って、いい作品をのびのび作っている人もいたので人によると思います)否定されるのが怖くて無意識にうちにこの学校で誉められる作品を模索するようになっていたのです。
確実に岐阜に行った1年目は作品が迷走して何回も泣きました。
このように悩んでいる学生は私だけではなかったのが救いで、その人たちのおかげで改めて自分のやりたいことを考えることが出来ました。
そもそもの私のやりたいことは、自分の好きな作品で生きていくでした。
その目標のための道から外れかけていることに気づき、その目標を達成するための方法を冷静に考えられました。
・大学時代のように好きなものを作る
・自分に足りない釉薬の勉強をする
・買ってもらうために作品のニーズを考える
・作品を広く知ってもらうためにSNSをする
この目標を達成するために岐阜に行って2年目は周りの必要のない影響はほとんどスルーでき有益な影響だけに集中することが出来ました。
この学校では釉薬を教えてくれる職員さんがいて釉薬の勉強もかなり捗りました。
(辛いことも多かったけど自分次第で成長できる場所でした)
ハンドメイド、クラフトにしてよかったこと
人に買ってもらうための作品を作っていて思ったのは「私にはこれが向いてる!」でした。
私は選択肢が多すぎると何をしていいの分からなくなるポンコツなので「お客様のニーズ」という道標があるとそれだけで思考がクリアになります。
そして、作品を売る行為によってトライアルアンドエラーができるのです。「BASEで新作を販売してみたけど、そんなに売れなかったな。多分ここを変えたから需要がないんだ」みたいにリアルな反応を見て次に進むことができます。
あと、購入してくれたらめっちゃモチベーションが上がります!
仕事として始めるならハンドメイド、クラフト作家がおすすめ
大きな一点ものの作品がばんばん売れてる作家さんもいますが、その作品には「希少価値」「美術的価値」があるからこそ高額でも売れていきます。そこまでいくには並々ならぬ時間と試行錯誤の努力があるはずです。
ハンドメイドも時間と努力は変わらず必要ですが、試行錯誤の大まかなルールはスピードは明らかに分かりやすいし速いと思います。
上記で書いた通り、お客さまの反応を自分で確認してトライアルアンドエラーができるからです。
私の作品が昔のまま大型のオブジェだったら、今のように作品は売れていなかっただろうし、お客さまの反応をみて試行錯誤するペースもずっと遅かったと思います。

まとめ
自分の好きなものを作るのは楽しい!
分かりやすいプロセスがある分ハンドメイド、クラフト作家はおすすめ!
現在はLv.30くらいですが、まずはLv.50くらいを目標に頑張ります。
引き続き、成長記録書いていきます。
ではまた:)